世渡りと生きがい NO101〜105

  

目次 D

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************* 世渡りと生きがい vol 101********************
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[1]徳の言海-政を為すは人に在り   
[2]古典読み下し文ー漢文ー恒産無ければ、因りて恒心無し。  
[3]陰陽(易経)思考法-現代の人気歌謡曲の特徴  
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[1]徳の言海

政(まつりごと)を為(な)すは人(ひと)に在(あ)り。 中庸
為政在人。

仁(じん)とは人(じん)なり。 中庸
仁者人也。 



[2]古典読み下し文 ー 漢 文 
孟 子

  明らかに以って我に教えよ。

  我不敏なりと雖(いえど)も、請(こ)う之を嘗試(こころ)みん。

  曰く、恒産(こうさん)無くして恒心(こうしん)有るは、

惟(ただ)士のみ能くすと為す。 民の若きは則ち恒産無ければ、

因(よ)りて恒心無し。 苟(いやし)くも恒心無ければ、

放辟(ほうへき)邪侈(じゃし)、 なさざるなし。

釈語: 
    放辟邪侈ーわがままかってな悪い行い。


孟 子

  明以教我。我雖不敏、請嘗試之。

  曰、無恒産而有恒心者、

惟士為能。 若民則無恒産、

因無恒心。 苟無恒心、

放辟邪侈、 無不為已。


[4] 陰陽(易経)思考法: 現代の人気歌謡曲の特徴


今流行の歌の歌詩を見ると英語が入っている。
小節の最後に英語が入っている。

例えば 安室奈美江 Can you celebrate?
中島美嘉   Will

他にも多くの歌が英語が入っている歌詞が多い。 
小節の途中に入っている英語はカタカナ語のようになり、日本語として発音
してしまう、日本語は子音も、母音も顕在意識(左脳)を使っている。
英語圏の人は主に潜在意識(右脳)を使う。

若い人たちは流行の歌を歌うときに顕在意識(左脳)で歌い、小節の終わりに
ある英語の歌詞を歌う際に潜在意識(右脳)で歌うことが非常に頭脳の刺激を
与えることを好んで歌うようになり、小節の末尾に英語がある歌が人気が出
て多く歌われるようになっています。

日本人の左脳と右脳を交互に使うことの快感を歌に求めてそれが発散につな
がっているようである。

現代の若者は左脳の使い過ぎで、本を見る、携帯電話通信文章を読む、そし
て日本語特有の子音、母音もすべて左脳(顕在意識)を使っています。
そして人間関係にも左脳を使っています、左脳には限界があります、無限
能力を持つ右脳(潜在意識)に任せる方法を学ばなければなりません。

しかし右脳と左脳の懸け橋である脳梁がうまく機能していません、其の右脳
と左脳との懸け橋をこの歌謡曲によって右脳と左脳を使い分けて脳梁を活発
に使用して、快感を得ています。

左脳、右脳の流通の活発が精神的にも、肉体的にも健康に良い影響を与えて
くれます。

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*************世渡りと生きがい vol 102********************
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[1]徳の言海-進むを知って退くを知らず   
[2]古典読み下し文ー漢文ー古の人、目は自ら見るに短なり  
[3]陰陽(易経)思考法-論語仁義とやくざ仁義の違い。  
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[1]徳の言海

  〇 進むを知って退くを知らず。 
知進而不知退。 易経


[2]古典読み下し文 ー 漢 文 


韓非子

古の人、目は自ら見るに短なり、 

故に鏡をもって面を観、

智は自ら知るに短なり、

故に道をもって己を正す。 


韓非子


古之人、目短於自見、 

故以鏡観面、

智短於自知、

故以道己正。

簡訳: 昔の人は自分の目で自らを見ることができないので鏡を用いて自分の顔
を見た又自分の知力では自分を知ることができにくいので道徳をもって過ちを正
した。



[3] 陰陽(易経)思考法: 論語仁義とやくざ仁義の違い。

現代人にとって仁義という言葉はやくざ映画の語彙としか伝わってこない、一般
的に聞きなれないものになってしまっている。

論語仁義は 善的言語を潜在意識に収められて行動されること。
善的行動を自ら行い、他者に対しては寛容な心を持つ。

やくざ仁義は 善的言語が顕在意識に収められて他人の批判言論、発言を主に発
揮される。他者には厳しく善的言動を求めて、自らの言動は悪に徹する。

善を顕在に意識し過ぎると
アメリカがイラクに対して行おうとしている言動や他のあらゆる論争の火種はこ
の顕在意識に根差す仁義から起こる。
仁義とは自ら行動するものであり批判する基準ではないことを知るべきである。

地球世界の数千年における宗教戦争の基は仁義愛を左脳(顕在意識)で理解する
ことから起こっている。
仁義愛を右脳(潜在意識)に根差すように教え育むことから平和となる。

1、顕在意識は自らの言動がすべて正しいと考える習性を持っている、従い一つ
の宗教が絶対真理であると主張し過ぎて他の心の教えを抹殺しようと実践した言
動が歴史上の宗教戦争である。

自らだけの、自らだけの国の心の平安、平和を求める平和主義者が数々の戦を繰
り返してきたのである。


2、潜在意識は他者の考えは正しい、善と考える習性を持っている、従い自らを
省みる柔軟な性質である。

この(1)の顕在意識の性質だけを究めて記したものが性悪的考えである。
また(2)の潜在意識の性質だけを究めて記したものが性善的考えである。

人間には顕在意識と潜在意識が持ち合わせているために、性善説が正しく性悪説
が間違っていることにはならない、時代、状況、場、人間関係によってその人間
心理(1)、(2)の比率が変化してきます。

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************* 世渡りと生きがい vol 103********************
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[1]徳の言海-安息を恆とすること無れ   
[2]古典読み下し文ー漢文ー韓非子 十過 
[3]陰陽(易経)思考法-アメリカ、イラク、北朝鮮の陰陽  
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[1]徳の言海

  〇安息を恆(つね)とすること無(なか)れ。 詩 経
無恆 安息。 


[2]古典読み下し文 ー 漢 文 

韓非子
十過 十の過(あやま)ち


一に曰く、
小忠を行わせるは、 則ち大忠の賊なり。

一曰、 行小忠 則大忠之賊也。 

釈語 忠-誠実
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二に曰く、 
小利を顧みるは、則ち大利の残なり。

二曰、 顧小利 則大利之残也。

釈語 利-利益
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三に曰く、
行い僻(へき)にして自から用い、
諸侯に礼無きは、則ち身を亡ぼすの至りなり。

三曰、 行僻自用、無礼諸侯、則亡身之至也。

僻- かたより、粗野

自から用い-勝手きまま
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四に曰く、
治を聴くに務めずして、五音を好むは、
則ち身を窮するの事なり。

四曰、 不務聴治而好五音、則窮身之事也。

五音: 音楽
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五に曰く、
貪愎(たんぷく)にして利を喜ぶは、
則ち国を滅ぼし身を殺すの本なり。

五曰、 貧愎喜利、 則滅国殺身之本也。

貪愎ー 貪欲(どんよく)、強欲

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六に曰く、
女楽(じょがく)に耽(ふけ)り、国政を顧(かえり)みざるは、
則ち国を亡ぼすの禍(わざわい)なり。

六曰、 耽於女楽、不顧国政、則亡国之禍也。

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七に曰く、
内を離れて遠遊し、而して諫士(かんし)を忽(ゆるが)せにするは、
則ち身を危うくするの道なり。


七曰、 離内遠遊、而忽於諫士、則危身之道也。

   諫士- 諌める人 

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八に曰く、
過ちながら忠臣に聴かず、而して独り其の意を行うは
則ち高名を滅ぼして人の笑いと為るの始めなり。

八曰、 過而不聴於忠臣、 而独行其意、 則滅高名為人笑之始也。
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九に曰く、
内は力を量(はか)らず、外は諸侯を恃(たの)むは
則ち国削らるるの患いなり。


九曰、 内不量力、 外恃諸侯、 則削国之患也。
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十に曰く、
国は小にして礼無く、諫臣(かんしん)を用いざるは、
則ち世を絶つの勢なり。

十曰、 国小無礼、不用諌臣、則絶世之勢也。

   −−−−−−−− 


[3] 陰陽(易経)思考法: アメリカ、イラク、北朝鮮の陰陽

現在新聞、雑誌、報道の話題はアメリカ対イラク、 アメリカ対北朝鮮の問題で
日本、他国も巻き込み報道が氾濫している。 
イラクと北朝鮮は共に独り独裁による国政であり、アメリカもブッシュの独裁の
政治体制に近い、互いの極陽と極陽の同性は互いに反発しあう性質である。

経済状態からみるとアメリカは富裕を極めているー極陽である。
イラク、北朝鮮は経済的に貧困の極みに位置しているー極陰である。

陰と陽は U 型 に記すことができる。
左が陰で 右が陽となり底面が中庸(陰陽の境点)
陰が極まると左に上昇して 極まると上昇し過ぎてUの左線からはずれて中間に
落ちる。
陽が極まると右に上昇して 極まると上昇し過ぎてUの右線からはずれて中間に
落ちる。
互いに左(陰)から 右(陽)から落ちて 極陰と極陽は互いに衝突しあい互い
に精神的に、物質的に消滅しあう運命状態になるのであろう。

この3国が韓非子の十の過ちに照らし合わせてみると3国の君主が十の過ちの
半数以上を犯していることが明らかであり自分だけが正しいと自国民を他国を
無視する姿勢が共通するところである。

このような危機状態に為る陰陽状態の条件を検証してみると
経済状態においてひどい貧困な国(極陰)と 富裕過ぎる国(極陽)
極陰の国の君主、極陽の国の君主が共に独裁的政権(極陽)になると戦争条件が
整う事になる。

世界は60年周期で陰陽変化する運命を有していることを考えると1945年に
第二次世界大戦が終了し、2005年にはこの三国が極陰と極陽の精神的、物質
的衝突を繰り返して「陰極まりて陽生じ、陽極まりて陰生ず」の言の如く三君主
は消滅する運命にあることが易経から導き出される。


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************* 世渡りと生きがいvol 104******************
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[1]徳の言海-己れの欲せざる所、人に施すこと勿れ   
[2]古典読み下し文ー漢文ー人の性は悪、その善なるは偽なり 
[3]陰陽(易経)思考法-犯罪防止 、割れ窓理論  
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[1]徳の言海

  〇 己れの欲せざる所、人に施すこと勿(なか)れ。 論語 
己所不欲、勿施於人。 


[2]古典読み下し文 ー 漢 文 

荀 子 

人の性は悪、その善なるは偽(ぎ)なり。
今、人の性、生まれながらにして利を好むあり。
これに順(したが)う、故に争奪(そうだつ)生じて辞譲(じじょう)亡ぶ。
生まれながらにして疾(ねた)み悪(にく)むあり。
これに順(したが)う、故に残賊(ざんぞく)生じて忠信亡ぶ。
生まれながらにして耳目の欲、また声色を好むあり。
これに順(したが)う、故に淫乱(いんらん)生じて礼儀文理亡ぶ。
然らば人の性により、人の情に順(したが)わば必ず争奪に出(い)で、
犯文乱理に合して、暴に帰す。
故に必ず師法の化、礼儀の道ありて
然る後、辞譲に出(い)で、文理に合して、治に帰すべし。
これをもってこれを観るに、性悪なること明らかなり、
その善なるは偽(ぎ)なり。

釈語−
辞譲: 丁寧な言葉
残賊: 人を害する事 
忠信: 真心を尽くし、いつわらないこと。 

注釈: 顕在意識だけで考えて起こす言動は自分中心の利と得になるように動き
、善悪を基準に動くことは潜在意識の判断である、従い人間は自由に動こうとす
ると潜在意識の働きが減少してしまい自らの欲得で生きるようになる。



荀 子
人之性悪、其善者偽也。
今人之性、生而有好利焉。
順是、故争奪生而辞譲亡焉。
生而有疾悪焉。
順是、故残賊生而忠信亡焉。
生而有耳目之欲 有好声色。
順是、故淫乱生而礼儀文理亡焉。
然則従人之性、順人之情、必出於争奪、
合於犯文乱理而、帰於暴。
故必将有師法之化、礼儀之道、
然後、出於辞譲、合於文理而帰於治。
用此観之、然則人性悪明矣、
其善者偽也。


[3] 陰陽(易経)思考法: 犯罪防止 、割れ窓理論

ニューヨーク、札幌の犯罪防止に街の落書きを徹底して取り締まり街をきれいに
して大きな犯罪を防止していることが最近のテレビの情報特集で行っていたが車
でも家でも窓が割れていたりするとその家、車の所有者はいないと判断され盗難
が多くなると理論化されて他の都市でも犯罪防止に活用されるようになっている。 
これは犯罪防止には陰(軽犯罪)のうちに刈り取ることで陽(大きな事件)が抑止で
きる事の証しである。

以前に陰隲録をこの章でしるしたことがあるが小さな罪を重ねていくうちに過激
な過ちに移行して行く習性をこの理論が証明している。

陰隲録は下記を参照ください。 
目次ー 31. 一灯照隅-陰徳
目次ー  50. 21世紀精神世界-陰徳


東京の品川駅は朝晩乗り降り、乗り換えの人達が多い、この品川駅で朝7時半頃
総武横須賀線上り線を利用して品川駅に着いて満員客が半数以上の人が降り又乗
る人も多くまた満員となってしまう。
その降り乗りの時間1分ぐらいの間、降りたくなくとも立っている者は流れで押
し出されて再度乗り込むことになる。
その際の人の押し合いは怒号とひじ鉄が飛び交う場となっている、「突っ立って
ないで一旦外に出ろ」 「じゃまだどけよ」 入り口近くに立っている者、入り口近
くに座っている者は足を踏み付けられ、表に勢いよく押し出される、もしその力
に逆らうとひじ鉄をくらって怪我をするので電車から降りる流れに任せ降りる
ようになる。 朝最初の仕事はこの電車内格闘技と口げんかから始まっている。 

これでも30年前よりは混み方が少なくなっている、以前は電車に乗るのに戸口
に人が多く群がり戸が閉まらないので電車に押し込む駅員が何人もいて電車内
に押し込まれ息ができないほど周囲から押され息を吐いたときに肋骨が折れて
しまい入院したものがいた。 慣れていない者は混んでいる車内での呼吸、身体
の処し方が悪く怪我をした人がよくあったことを覚えている。

30年も前はもっと混んでいたと記したがその頃の電車は一輌に2カ所、3カ所
の出入口しかなく途中で降りる人は出口の近くにいなければ混んでいると出られ
ない状況になった。その時代は車内の口論をあまり聞いたことがなかったのに最
近の2回の混雑列車で2度共に車内の怒号を聞くことは現在の世相が殺気立ってい
るのであろう。 最近電車の事件でも降りる時に肩が触れたことで殴打事件が数件
起きて、死者まで出ている。

このようなささいな事から殺人事件が起きることはささいな悪い事を平然と行わ
せている風紀が大事件の元である。

最近のささいなことは電車内の携帯電話の使用である。空いていても混んでいて
も携帯電話の話声は片方の声しか聞こえないことが一種の不快感を与えてしまう
のであろう。 この携帯電話で話していることで一々指摘注意することができな
いことが又不満の蓄積につながるのである、独りが携帯電話していることが周囲
30人いればその人たちの心的情緒不安蓄積を起こしているのであろう。

日本の現代社会を浄化する割れ窓理論による問題点は落書き(違法宣伝張り)と
他人への迷惑携帯電話の2点の徹底取り締まりこそ大事件を根絶する基である。

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[1]徳の言海-利に放りて行へば怨み多し   
[2]古典読み下し文ー漢文ー古之善為道者。 非以民明。 
[3]陰陽(易経)思考法-善を好む頭脳とは  
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[1]徳の言海

 〇子曰く、利に放(よ)りて行へば怨(うら)み多(おお)し。 論語
子曰、放於利而行、多怨。 論語 


[2]古典読み下し文 ー 漢 文 

老 子

古(いにしえ)の善(よ)く道を為(おさ)むる者は、

以て民を明らかにするに非ず。

将(まさ)に以て之を愚(ぐ)にせんとす。

民の治め難くして、以てその智多し。

智を以て国を治むるは、国の賊なり。

智を以て国を治めざるは国の福なり。


老 子

古之善為道者。

非以民明。

将以愚之。

民之難治。 以其智多。

以智治国。国之賊。

不以智治国。 国之福。

簡訳:昔の聖人は国民を賢い人にするのでなく愚かな人にするように努めた。
国が混乱した世の中では知識人が多くなる。
学問、知識優秀者が行う政治は国民を不幸にする。
学問、知識優秀者が行わない政治は国民を幸福にする。


[3] 陰陽(易経)思考法: 善を好む頭脳とは

潜在意識の特徴として
1、潜在意識は自分と他人を区別できない。

そんなことはないと皆反論します。 
その思いは表面意識である顕在意識が判断しているからです。
顕在意識は自分と他人を理解できますが寝ているとき呼吸、心臓の働きを制御
することはできません。

その働きを潜在意識が行い、呼吸、心臓、体温の調節などの働きをしています。
潜在意識だけを考えると自分と他人を区別することはできないのです。
顕在(表面)意識が
私は楽しく働いている。 貴方は楽しく働いている。
私は幸福。    貴方は幸福。
私は嫌い。        貴方は嫌い。
私は無能だ。        貴方は無能だ。

このようにいろいろと日々、毎時思い考えます。この思いを顕在意識が考えます
が、その考えが潜在意識に伝わって行きますと潜在意識では自分と他人を区別で
きずに「私と貴方」 の主語が不要となります。

楽しく働いている。
幸福だ。
嫌いだ。
無能だ。
他にも他人を憎む、疑う、怒鳴るすべて自分の潜在意識には私を憎み、疑い、
怒鳴ることにつながり、自らの頭脳へ嫌悪感を増していきます。

この思いが潜在意識に刻印されます、自分の事、他人の事に関係なく善き事と
悪しき事の思いが刻印され、この日々の積み重ねが運の良い、悪いことにつな
がっていきます。

従い他人を賞賛する言葉は他人を褒めるだけでなく、自分に対して褒め称えて
いることに繋がります。
反対に他人を軽蔑、馬鹿にする、怒鳴る、嫌う、悪事を行うことは自分の運を
引き下ろし、自らを苛めていることにつながります。


2、潜在意識は過去、現在、未来を認識、区別することはできない。
 ーーーー潜在意識は現実とイメージ(想像)を区別できない。

善きことも悪しきことも時間、空間を越えて自らの環境に表現、反映されて返
ってきます。

その人生において過去に怖いことがあったことを眼を閉じ思い出せば潜在意識
は怖いと感じます。
戦争中の事を思いだし話をしながらその悲しみ、恐怖感を現在実現しているご
とく涙を流し回想している姿を見ることがあります。
ある人にとっては途中でその悲しみ、痛ましさに耐えられず思い出すことを中
止する人もいる。

顕在意識はその内容が過去のことであると認識しているが潜在意識は時間認識
の区別ができずに過去であることが理解できずにその過去の事実を思い出すま
いという力が働きます。
すなわち潜在意識は現在あったように感じて悲しませているのです。 
未来についても同じで怖いこと、心配なことを想像すると動揺し、楽しい事を
想像すると幸福感を感じます。

10年まえのことで腹が立った事、嫌いな事、不快なこと、怒ったこと、どんな
ささいな事でも潜在意識の奥底に刻印され定着し、思い出すまいという力(顕
在意識)で浮き上がって来ないだけです。
潜在意識にははっきり刻印され類似なことがあればはっきり思いだしその対処
法と動揺が起こります。

従い、未来、過去の起こりえることを思い出す時悲しければ涙を流し、嬉しけ
れば大いに楽しみ感動することができる。

智を以て国を治めざるは国の福なり。
知識優秀者の治めない国また人間を養成するためには潜在意識教育が必要に
なってくる。 そのためには意味不明な文章を声を大にして音読する素読こそ
重要になってきます。 潜在意識は顕在意識よりの数倍から数十倍の能力を
保有しています。 意味不明が100回以上同じ文章を素読することにより
頭でなく身体で理解するようになってきます。

潜在意識の特徴の1つの自分と他人を区別できないことが「己の欲せざると
ころは人に施すなかれ」の善を実践する行いが生まれるのです。
他人、他国をいじめない行動が育まれます。 

人、国家間の争いの基は損得、利権の戦いであり顕在意識の過知識の乱用か
ら生じています。

 

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