世渡りと生きがいNO.1〜NO.5
                    
   目次 D
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********** 世渡りと生きがい〔素読の行)VOL-1 ***
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 (1)  はじめに
(2) 漢文読み下し文
(3) 素読の効用
(4) 漢   文
(5) 左脳と右脳
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(1)はじめに
現代も昔も変わらないことは、溌剌として目的をもって生きがいのある姿、
行動している人をみると楽しい思いがする。これからの時代は会社の目標
でなく、個人の志、目標を持たなければならない。
志、生きがいを持つために、自分の個性ある独自の方向を見つけなければ
ならない。その独自の目標を持つためには日本、東洋、世界の聖人の言葉
を参考にしながら自己の内面を磨錬していくことが重要におもう。
この講座において聖人の言葉を文章選択して掲載していきます。生きがい
を追求、自己変革の一助となれば幸いである。
人生観と生きがいを自らに植え付けるために素読の行を行います。 素読に
ついて何回も解いていきますから其の効果は徐々に理解し体得して頂ける
と思います。
この素読とは同じ漢文を何回も声を出して唱和する行いをいいます。朗読と
いってもいいと思います。 最近英会話を習得する方法で音読という方法を
推進している本が見られますがこの方法は江戸時代、明治初頭の教育方法で
あったのです。この方法は意味、解釈は簡単にして唯素読するのです。
はじめはなぜ知識にならないことをこんな意味不明なことを声を出して恥ず
かしいと思うのであります。
この素読を一日20分1ヶ月以上行うと素読の効用声を出すことの効果が出
てくるのであります。知識重視に慣れている現代において意味が解らない漢
文を読むことに疑問が沸きます。この学び方が人生観と生きがいの自己改革
を体得する方法であります。この学び方によりインスピレーションが閃くよ
うになっていきます。意味不明の内容がふっと自分自身の脳裏、潜在意識か
ら幅広い奥深い解釈が掴めてきます。
(2)聖人の言葉
    古典大学(四書五経の中の大學を素読しょう)
   ここをクリック素読音声
  
 大学の道は明徳を明らかにするに在り。    

   
 民に親しむに在り。
 
   
 至善に止まるに在り。

   
 止まるを知りて而る后に定まるあり

   
 定まりて而る后に能く 静かなり。
   
 静かにして而る后に能く安し。
   
 安くして而る后に能く慮る。
   
 慮りて 而る  后に能く得。
   
 物に本末あり。事に終始あり。            

   
 先後する所を 知れば  則ち 道に近し。
   
 古の明徳を天下に明らかにせんと欲する者は、先づ其の国を治む。
     
 
 其の国を治めんと欲する者は先づ其の家を齊ふ。
 
 其の家を齊へんと欲する者は、先づ其の身を脩む。
  其の身を脩めんと欲する者は、先づ其の心を正しうす。
                   
 
 
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(3)素読の効用
素読とは、同じ文章は1回読んで終わるので無く、少なくも100回は声
を出して唱和する行いをいう。なぜ解った文章を何回も唱和するのか、現
代は知識の時代であるが頭脳の表面に記憶するので無く隠れた意識に刻印
させることが目的である。
表面意識とは顕在意識ーー隠れた意識とは潜在意識である。
顕在意識に教えるので無く、潜在意識に刻印することが素読の目的である。
江戸時代、明治初頭までこの素読教育が主であった。その明治維新の志士
たちはこの教えにより行動力が得られたのである。
最近静かな脚光を浴びるようになった教育法がある、暗号解読法という英
語教育である。 これは上智大學の学長グレゴリ―・クラーク氏の提唱す
る教育法である。
全く解らない外国語をテキストは見ないで何回も聞く。この暗号的言語を
次に何回も発音してみる。 その後辞書を引いて解釈する。この教育法を
一流大學が取り入れ良い成果をあげている。
この方法は日本の素読教育そのままである、知識を多くするので無く、只
素読して潜在意識に刻印する、わからないはずの漢字軍がいつのまにか、
解ってくるその時は自らその言葉の内容を体得している自分がある。
この体得した素読教育法を英語、外国語を習得するのに、活用すれば今の
ように10年経ても会話ができないことはない。 
(4)漢文
(2)を20回ほど素読することにより下記の漢字軍を見て(2)の漢文
 読み下し文が口から出てくる。もし読めなければ(2)を又10回ほど
 素読を行う。そして下記を素読する。下記を少なくとも100回近く素
 読する、解釈は自らの潜在意識が教えてくれる。
 

     ここをクリック素読音声
 
 大學之道、在明明徳、在親民、在止於至善  
 知止而后有定、定而后能静、静而后能安、  
 
 安而后能慮、慮而后能得、
 物有本末、事有終始、知所先後、則近道矣.
 古之欲明明徳於天下者、先治其國.
 欲治其國者、先齊其家、欲齊其家者、
 先脩其身、欲脩其身者、先正其心、
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(5)左脳と右脳
 ひらかな混じりの(2)の文章は左脳、言語意識が働き漢字だけの文章を
 素読することは、右脳、イメージ意識が働く。速く漢字だけで素読するよ
 うにする。但し暗記する努力はしない方が良い、努力とは顕在意識が活発
 となる潜在意識に刻印するには何回も素読することである。
ここでまだ疑問を持っていると思う、これは解釈がないことである。これが
素読法の特徴である。知識教育ではないのである。暗号解読法と先に記した
が暗号の解読を潜在意識に委託するのである。100回も素読すると解らな
い筈の漢字軍の内容が解ってくるのである。 潜在意識から顕在意識に伝わ
ってくるのである。
現代教育とは全く逆である、顕在意識から潜在意識が現代教育法である。2
,3回読んで学習して、潜在意識には伝わらない、理屈だけの教育になり応
用の効かない知識教育に終わっている。 これを打破するためにはこの素読
の行である。潜在意識とは身体から表現されるようになっていく。次回少し
ずつ解明していこう。
 
(素読の行とは漢文を大きな声で朗読する行いを言う。眼、口、耳から五官
 すべてを使い優秀な言葉を唱和して潜在意識に刻印して行く方法である)
 000000000000−−−−−−−−0000000000000
                   
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**********世渡りとと生きがい〔素読の行)VOL-2 *****
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<<<<<<<<<<<<<<<<<< 目   次 <<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<
 (1)  はじめに
(2) 漢文読み下し文
(3) 素読の効用
(4) 漢   文
(5) 漢文の簡訳  
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(1)はじめに
古典に精通しているある師の記述に毎日素読している漢文を出先だったので
資料がない、従い5分程の内容を暗唱する、しかし口に任せて暗唱している
時は淀み無く口から言葉が出るが意識的に次の言葉を考えようとすると口か
ら言葉が出なくなる。
 
{口に任せて暗唱する。}この言葉の意味は素読の妙味を示している。今考
えている意識をゼロにして隠れた意識に全て任せて朗読しているのである。
素読とは、意識をゼロにして、只朗読する、そうすることで隠れた意識に深
く刻印された内容の漢文が自らの性となり、行動に表現されるようになって
いく。
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2)聖人の言葉
 
  古典大學続き
   ここをクリック素読音声 
  
 其の心を正しうせんと欲する者は、

 先づ其の意を誠にす。
  其の意を誠にせんと欲する者は、先ず其の知を致す。

 知を致すは物に格るに在り。

 物格りて而る后に知至る, 知至りて而る后に意誠なり。
  意誠にして而る后に心正し、心正しうして
 而る后に身脩まる。身脩まりて而る后に家齊ふ。 
 家齊ひて而る后に国治まる。

 国治りて而る后に天下平らかなり。

 天子より以て庶人に至るまで、

 壱是に皆身を脩むるを以て本と爲す。

 其の本 乱れて末治まる者は否らず。

 其の厚くする所の者薄くして、           

 其の簿くする所の者厚きは未だこれ有らざるなり。

 此れを本を知ると謂ふ。                 

 此れを知の至りと謂ふなり。
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3)素読の効用
  現代は知識豊富な人は多くいる、しかしその知識を他人を批判することに
 使用して、自らに活用することが出来ない、一般的に考えて遊び場へ行け
 ば、ごみの山、歩いてタバコを吸う即捨てる、道徳知識と道徳行動は別で
 ある。
 
 単なる知識ではいけない、覚えたことは行動力に活かせなければ、真実の
 知識ではない。 そこで素読を行うのであるが表面の意識に記憶するので
 なくその奥の潜在意識に刻印することを目的としている。知識は無視する
 のである。 只只声を出し、朗読するのである〔素読)解釈は潜在意識に
 任せるのである。一年、二年経て潜在意識が深い意味を味わい教えてくれ
 るのである。
 
 
 その時素読の内容は体得していて、行動力、態度として、言葉として身体
 から滲み出てくるのである。そのためには素読は一文章を100回以上は
 行う必要がある。  貝原益軒師が和俗童子訓の著書のなかで四書五経を
 100回素読することは将来の財産となると述べている。
 この素読は3歳5歳ぐらいから80歳以上の人に有効に働く幼い子は難解
 な漢字の方が速く覚えるとデータに出ている、それは漢字は右脳でイメー
 ジ脳が働くからである。80歳以上の人には声を出すこと、同じ文章を刻
 印することは脳を活性化することに役立つのである。  
従い3歳から100歳まで大いに素読を薦める理由である。 幼い子供には
先ず絵本を、偉人伝を同じ絵、文章を見せながら何回も読んで聞かせ子供に
も声を出させるのである。 1回読んで終わるのでなく100回以上聞かせ
て読ませるのである。 
その内容が子供に理解できなくとも、5年後10年後子供の身体から表現さ
れてきます。ーーここで悪い例で、今17歳の人達の行状が問題となってい
るーこれは3歳5歳の時何が流行したのかを調べれば根因をつきとめる事が
できる。−−−−
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4)漢文
 2)項のかな交じりの文章を20回以上素読してその後下の漢文を見る。
 読み下し文(2)が口から出てこなければ、又2)項を読む、漢文だけ
 で読めるようにして行く。途中までは先週の復習である。暗記はしない、
 必ず眼で見て、口から声を出し、その自分の声を聞き、時には書き写し
 周囲の気を嗅ぎ、五官を全開して身体に刻印していく。
 
 理想を言えば潜在意識の奥の宇宙意識まで送り込み浸透させることであ
 る。 浸透すると、アイデイア,インスピレーションを多く得られる頭脳
 になっていく。
  大學
 大學之道、在明明徳、在親民、在止於至善  
 
 知止而后有定、定而后能静、静而后能安、  
 
 安而后能慮、慮而后能得、
  物有本末、事有終始、知所先後、則近道矣.
  古之欲明明徳於天下者、先治其國.
 
  欲治其國者、先齊其家、欲齊其家者、
  先脩其身、欲脩其身者、先正其心、
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 ここから、今週の漢文
>素読音声を聞くことができます。是非素読参考にしたい方
 はクリックしてください。
 ここをクリック素読音声    

 
    欲正其心者、 先誠其意、欲誠其意者
  先致其知、 致知在格物
   物格而后知至、知至而后意誠、
  意誠而后心正、心正而后身脩。
  身脩而后家齊、  家齊而后國治、
  國治而后天下平
   自天子以至於庶人、壱是皆以脩身爲本、
  其本亂而末治者否矣、
 
  其所厚者薄而其所薄者厚、末之有也
   此謂知本、此謂知之至也 。
(5)漢文の簡約
 人生の最大の学びは、明徳を明らかにするにあり、国を治めるの基は個
 々の身を修めることにあり、家もととのい、心も安らかになる、その過
 程をひとつひとつ述べている。個々の身が乱れ、誠が無くなれば国も乱
 れる。素読を繰り返していくと、各自違った解釈が得られる。
  この漢文の要旨は、すべて表面の結果の良否はその基の源を正すことが
 重要であることを記している。
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 現代は知識の時代、情報社会であり速読が好まれる。この素読は遅読で
  ある100回の素読が深く頭脳に浸透し、他人の頭脳の深理を見抜く力
  周囲に影響力を与える人格、人間関係を改善、思うまま動かす行動力が
  滲み出て、明治維新の志士たちの如く日本を根っこから変える人達が育
  成されるはずである。それだけでなく世界をも動かす群團が深心理から
  根付き、世界維新を成し遂げることは、深心理、宇宙意識に2000年
  〜3000年の普遍の叡智を各自が刻印することである。
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********** 世渡りと生きがい〔素読の行)VOL-3  **
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 (1)   はじめに
(2) 聖人の言葉
(3) 素読の効用
(4) 漢   文  
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(1)はじめに
敬とは何か現代は敬の念が一番不足している観がある、敬とはーーうやまう
 
高いものに対して抱く感情、親に対して敬する、目上に対して敬する、自分

より勝る者を敬する、この敬することがあって始めて、自分にその人の良さ

を学び取ることができる。高き所から低いところに学びが流れてくる。現代

子は親に対して学校の先生に対して、目上に対して、政治記者は、政治家は

総理大臣に対して、敬う気持ちを持って意見は述べていない。 

すべて批判を述べて、自分を主張することに必死になっている。敬がない学

は形のみで社会に活用できない知識を暗記しているのである。敬の無い学は

損得だけを他人の批判を勧めて、自分のために他人のために何をするかが無

くなってきている。 改めて 敬を学習し、自分自身を見なおそう。

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(2)聖人の言葉
  
       ここをクリック素読音声
  
1)  敬なれば 則 ち 心精明なり



2) 敬能く妄念を 截断す。    昔人云う 。    敬は百邪に勝つ
      
  と百邪の来るに必ず 妄念有りて、  之が 先導を  爲す。


3)己を修むるに敬を以てして、人を 安んじ、以て 百姓を 安んずるは


    一   に 是   天心の   流注なり

  百姓(ひゃくせい)ー多くの人々    天心―神の心


4)   荀子曰く、 人は  三不祥あり、  幼にして肯て 長に 事へず、

      賎にして貴に事へず、        

      不肖にして   肯て  賢に   事へず、是人の三不祥なり。
  


  簡訳 三つの不吉なことがある。幼少でありながら年長者に従うことを
       承知せず、地位が低いにもかかわらず貴き人に従う事を承知せず
       不肖でありながら賢の人に仕える事を承知しないこと。

5) 伊川先生言う、人三つの不幸あり、 少年にして  高科 に登るは

 一の不幸なり、 父兄の  勢いに席りて 美官と為るは、二つの不幸なり

    高才ありて  文章を   能くするは、    三の不幸なり。

     
簡約ー若くして高位につけば、うぬぼれが生まれ不幸の始まりとなる。

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(3)素読の効用
この「人生観と生きがい」の今後の展望について記して行きます。この
講座において道徳だけを解こうとする考えはありません。儒教の教えは
1部であり西洋の教えも入って来るでしょう。また韓非子も、戦国策も
兵法も入れていきます。
 
 性善的教えを取り上げ、性悪説も解き、策略的兵法もいれる、西洋の
 聖人の言葉も入れていきます。性善的教えは解釈は重きをおきません。
 解釈をいれると深い
 妙味のある語彙が味わえなくなるからです。 性悪説の場合は解釈を
 入れていきます。我々は不明と思われる漢文を何回も読んでいると、
 潜在意識が深い意味を解釈し体得していきます。その体得が遅い場合
 10年ほどかかる場合があります。
 しかし全ての人が人間智と思えないような最高叡智である潜在意識を
 持っています。暗号解読の方法を潜在意識は既に知っているのです。


その叡智を邪魔をするのは、顕在意識に詰め込まれた大量の知識です。
日本語である漢文は、100回以上素読すれば潜在意識が解釈してくれ
ます。
 
従い素読は瞑想をする如く何も考えないで声を出し潜在意識に刻印する
のです。もし考えて暗記しょうとすれば顕在意識に止まってしまい、
暗号解読が行われません。無の気持ちで只、只声を出し、朗読、素読す
るのです。 


お経はどうですかと言われることがありますが、お経はインド語の音感
を中国語に変えています。したがい真実の意味は曲折されています。 
何回読んでも意味が伝わって来ないお経は数多いと思います。

このように素読をして潜在意識に人生観と生きがいの方法を積み上げて
いくのです。ここは土台でもあり根っこでもあります。 
この漢文を素読し、時に資料を見ずに唱和するとき只口が動き、無意識
に朗読するようになればその時からその漢文の内容が潜在意識に根付き、
漢文の叡智を体得し、言動に活用しているのです。



素読する時漢文を必ず見て声を出し耳で聞き常に五官を活用することが
重要です。現代は知識を、解釈を得ることを欲しています、しかし詳細
に解釈すれば顕在意識が活発になり、他人を批判するだけの知識に終わ
ってしまいます。  
創刊、VOL2とに分けて古典大学を記しました。その大學を100回以上
素読してその漢文の内容を心の内で暗号解釈してどのように体得できる
かです。

この2500年の叡智を漢文の奥にすべての分野に通じる暗号が秘めら
れています。その解釈をすることは言葉になります。言葉にした時その
妙味が消えます。
只、只この古典大學を100回以上素読しょう。そして自らの頭脳の中
からその暗号解読の回路を!見つけてみよう。

本を紹介ーー同文書院ーー著者は上智大學の学長
グレゴリ―・クラーク先生の「暗号解読法」
          があなたの英語に奇跡を起こす!

ーこの本の中に短期間に英会話を話すための秘密が記されている、その
手法が現在一流大學でとり入れられてきた。この手法は江戸、明治維新
の志士たちが学んだ素読と全く同一システムである。

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(4)漢文

>素読音声を聞くことができます。是非素読参考にしたい方
 はクリックしてください。
     ここをクリック素読


  1)  敬則心精明             (言志四録)

 2)   敬能截断妄念。昔人云。 敬勝百邪百邪之来。
     

     必有妄念。 爲之先導。。〔言志四録)
     

  3)     脩己以敬。以安人。以安百姓。壹是天心流注〔言志四録)


  4)      荀子曰、人有三不祥、幼而不肯事長、 賎而不肯事貴.

              不肖而不肯事賢、 是人之三不祥也  〔古典小学)


   5)      伊川先生言、人有三不幸。 少年登高科、一不幸。
      
              席父兄之勢、為美官、 二不幸。
  
              有高才能文章、三不幸也。     〔古典小学)


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********** 世渡りと生きがい〔素読の行)VOL-4 ****
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<<<<<<<< 目   次 >>>>>>>>>>>>>>>>>
 (1) はじめに
(2) 古典の言葉
(3) 素読の効用
(4) 漢   文   
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(1)はじめに
遠い虹ははっきり見えるが見えるが近い虹はよく見えない。これと同じよう

に現代に起こっている数々の出来事も真実はどちらかを見極めるのは難しい

現在の常識と20年後の考えが全く違うことが多々ある。森総理のカミ発言

にしても60年前の常識、現代はカネの国ー日本〔経済大国)と言えば異論

はなかったのである。 しかし一般の人達は新年になると神社に何千万人の

人達がお参りする。これもカミのためで無く、カネの祈願のために行くので

ある。しかし心の奥にはカミに願う気持ちがあるから神社に行くようになる

のであろう。

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(2)古典の言葉

  ここをクリック素読音声


 1.人 各々長ずる所有り。   人を用うるには、宜しく長を取りて

    短を舎つべく、自ら処するには、長を忘れて短を勉むべし

 2. 春風を 以って 人に接し、  秋霜を 以って  己を 粛す。

  
 3. 自ら責むること厳なるものは、人を責むることも亦厳なり。
     

    人を 恕すること寛なる者は、自ら 恕することも亦寛なり、

 
    皆一偏たるを免れず。  君子は則ち躬自ら厚うして、
    

    薄く人を責む。    
   
    簡約ー 恕(じょ):他人を思いやる

4. 親を愛するものは敢えて人を悪まず、
 
  
     親を敬するものは敢えて人を慢らず。
 
     愛敬  親に  事ふるに盡して、徳教  百姓に加はり、
 
     四海に刑る。  此れ天子の孝なり。 上にありて
 
     奢らざれば、高くして危からず。
 
    節を制し  度を謹めば 満つれども溢れず。
 
    然して後に能く其の社稷を保ちて、
 
     その民人を和す。此れ諸侯の孝なり。

注)四海―全国 
 百姓(ひゃくしょうと読んで農民ーひゃくせいと読んで人民)

   社稷ー国家  刑るー手本とする。   諸侯ーすべての領主



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(3)素読の効用
   森総理大臣が記者の前で質疑応答を行っている時、ある記者が総理に
 向かって、「失言など気にせず自分の考えを堂々と話して下さいよ」
 と注文をした。その日にこの発言に対してテレビ局が報道をしたが
 これに対してのコメントは何もなかった。この一記者のこの発言に
 敬のない、礼の無い社会であることを物語っている。すべての会社組
 織、子供社会、学校組織、親子関係に全てにおいて上司、目上に対し
 て、上位に対して堂々と批判する者が偉い、立派な人間、と思わせる
 風潮がある。その意見の中に敬(うやまい)の考えが一片もないので
 ある。 本当に批判すること、けなすことがが偉いのであろうか。

 子供社会も同じことが以前より起こっている。
 先日、テレビで文部大臣が子供たちを集めて、子供達の考え方、意見
 を 聞く場を設けて、話し合った後、レポ−ターが一人の子供の感想を
 聞いた文部大臣と話し合って、何を話したのですか。
   
「質問の内容が、はっきりしていなくて、解からなかったが適当に答え
 ておきました」小学校5年生の子とは、思えない大人ぶった返答では
 ないか。
 本人にとって、カッコいい、自分はすべてを知っている。馬鹿な大臣
 が変な質問ばかりしていたよ、友達に話して得意になっている態度が
 浮んでくるようである。 小学生から敬う心のない子供では今は怪童
 将来はただの人以下になってしまう。
    
 この子供たちの敬のない態度と 知識量すべて知識過剰、実生活では
 全く役に立たない理屈だけになり、大人は馬鹿だと思わせるようにな
 っているのである。 このことが、いろいろな事件の基と成っている。
  
 学校の先生は、駄目だと思わせる教育、英語の教育を6年以上学んで
 も英会話はできない教育こそすべて知識偏重、単語は、多く知ってい
 るが実践的会話は出来ないことに似ている。
 
 今までは顕在意識だけの教育であった、その教育が知識だけで実践で
 ききない、活用できないことが証明されてきた。これからは潜在意識
 の教育を行いその潜在意識から顕在〔表面)意識の教えに自らの努力
 により移行して行く教えが望ましい。その教えこそ素読である。
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(4)漢文   
  ( 2)古典の言葉を漢文にした文章ですが漢字だけで(2)のように
 読み下しができれば、潜在意識に刻印される準備ができたことにな
 ります。潜在意識に、その奥の宇宙意識に刻印する如く素読を行い
 ましょう。

>素読音声を聞くことができます。是非素読参考にしたい方
 はクリックしてください。


     ここをクリック素読


1.人各有所長。用人宣取長舎短。自処 則當忘長以勉短。
                 〔言志四録)

2.以 春風 接人。以 秋霜自粛 〔言志四録)
  
3.自責厳者。責人亦厳。恕人寛者。自恕亦寛。皆不免於一偏。
    
    君子則躬自厚而薄責於人  〔言志四録)
  
4.愛親者不敢惡於人、敬親者不敢慢於人。

   
   愛敬盡於事親、而徳教加於百姓、

    
   刑於四海。此天子之孝也。在上不驕、

     
   高而不危。制節謹度、満而不溢。

     
   然後能保其社稷、而和其民人。

     
   此諸侯之孝也。〔古典小学)


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**********世渡りと生きがい〔素読の行)VOL-5 ******
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<<<<<<<< 目   次 >>>>>>>>>>>>>>>>>>>
 (1)   はじめに
(2) 古典漢文
(3) 素読の効用
(4) 古典の読み下し  
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
(1)はじめに
 性善説と性悪説ー性善説は良くそして性悪説は悪い説という考えが字句
  から判断し,思われる人が多いと思います。しかしこれは間違っています
 実社会はすべて性悪説で動いています。世界の経済は性悪説のお手本です
 特に西洋社会は性悪説が90%以上でしょう。日本は性善説が50%も占め
  ているでしょう。 

  性善説ー他人を思いやり、他人を中心に考える説、
  性悪説ー他人を無視して自分の利だけを考える説 
 この詳細は(3)素読の効用で記すことにして漢文を読んでみよう。

(2)古典漢文
 前回までとは違い漢文を先に載せました。先ず暗号だと思って解読して
 読んで見て下さい。  

>素読音声を聞くことができます。是非素読参考にしたい方
 はクリックしてください。
     ここをクリック素読音声(1)

      ここをクリック素読音声(2)
  
 1.聖人之道、去智与巧。智巧不去、難以為常。民人用之、其身多殃 。 

   主上用之、其国危亡   〔韓非子)

 2.不賢而為賢者師、不智而為智者正。臣有其労、君有其成功,

      此之謂賢主之経。     〔韓非子)


 3.君無見其所欲、君見其所欲、臣将自雕琢。君無見其意。

   君見其意、臣将自表異。   〔韓非子)

 4.至言忤於耳而倒於心。非賢聖漠良聴。

                 (韓非子)   
  
 5.覚人之詐。不形於言。受人之侮。不動於色。此中有無窮意味。

       亦有無窮受用。        〔采根譚)
   
 6.害人之心不可有。防人之心不可無。此戒疎於慮也。寧受人之欺

     毋 逆人之詐。此警傷於察也。二語並存精明而渾厚矣  

                  〔采根譚 ) 
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(3)素読の行
   性善説と性悪説

 性善説だけを好むタイプは、性悪的行動を起こすことが多い。
 ここで性善説とは他人を敬い,他人の意見,考えを尊重し自らを反省
 していく考え行動をいう。

 性悪説とは,自分の意見がすべて正しく,他人の意見考えは無視する
 考えをいう。
 ここではっきりしなければならないことは、性悪説は,悪ではなく
 自己主張であり、性善説は他を重要視することである。性悪説は自分
 を善とする考えで自善説、性善説は他人を善とする考え,他善説である。

 ここに性悪説とは,悪ではなく一般的,普通の状態である、不動産の
 貸借の規則、国の法律は性悪説で作られており,それを守ってもらう
 ためにそれに携わる人が性善説で接客するのである。

 「他人のために、他人は善であり、真面目であり信用すべきである。」
 と言う性善説の考えだけだと、他人の策により自分が被害にあったりし
 ます。そんな被害に遭わないためには,他人はだらしが無い、自分の思
 うようには,動かない,信用できない存在である。と言う考えを知識に
 入れておくべきである。

 自らを戒める為には,性善説で自ら自己研磨して他人を見るには性悪説
 で判断していく、そうすることにより他人には寛容な態度となり自己に
 は厳しい見方になる。

 性善説だけを主張するようになると、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」
 と論語にあるように、礼に欠ける面が出てくる。性善説を非常に引かれ
 ることは、自らの行動に性悪的行動を起こす人が多いのである。
 人間には優しければ,乱暴な面を時には出して中和しようと働く。
 真面目であれば,時には粗雑な面を出し、中和している、
 表面が悪であれば裏では正義感が渦巻いているのである。

 性善説ばかり学習すれば中身だけが性善説だが,表面行動は性悪的
 行動が出てくるのが人間の頭脳です。みなさんの周囲の人を良く見
 てください。常に性善説(良いこと感心することを言う人が自らは
 性悪的行動ー他人が迷惑したり、腹が立つような言動を起こしてい
 る人は多いのに気がつくはずです。性善説ばかり唱えていると必ず
 や性悪的行動が出るのが普通です。

 性善説だけの学習では、現実を無視することである、現実は自己主張、
 競争世界である,自分が、自分だけが合格するために,自分だけが入社
 するために自分だけが進学するために,自分だけが昇進する為に努力し
 ているのです。
 自分が良ければと言う性悪説を無視すれば競争世界を生きていけないこ
 とになります。

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(4)古典読み下し
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1 聖人の道は智(ち)と巧(こう)とを去る。智巧(ちこう)

  去らざれば以(もっ)て常と為(な)しがたし。

  民人(みんじん)これを用(もち)うれば

   その身(み)殃(わざわ) い多く主上(しゅじょう)

  これを用(もち)うれば

   その国  危亡(きぼう)なり。

 簡約ー上に立つ者は偉そうにするな、持てば災い多く、国も滅ぼす。



2.不賢(ふけん)にして賢者(けんじゃ)の師となり、

  不智(ふち)にして智者(ちしゃ)の正(せい)となる、

  臣(しん)はその労(ろう)を有(ゆう)し、

  君(くん)はその成功(せいこう)を有(ゆう)す、

  これをこれ賢主(けんしゅ)の経(けい)と謂(い)うなり。

 簡約ー自分は賢くない、智はないと思っている者こそ進歩がある。

 
3.君(くん)はその欲(ほっ)する所を見せるなかれ。

  君その欲する所を見せば、臣(しん)まさに自ら

  雕琢(ちょうたく)せんとす。

  君はその意を見せるなかれ。君その意を見せば、臣まさに自ら

  表異(ひょうい)せんとす。

   雕琢ー玉を磨く、かざる。

   簡約ー上に立つ者は心の内を見せるな、
        見せれば部下は飾るようになる。

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4.至言(しげん)は耳に忤(さから) いて心に倒す。

  賢聖(けんせい)にあらざれば良く聴くなし。

   簡約ー良き忠告は真の聖人でなければ 聞くことは無い。
 
  
5.人の詐(いつわり)を覚(さと)るも 言〔げん)に

  形(あら)わさず人の侮(あなど)りを受くるも色に動かさず

  この中(うち)、無窮(むきゅう)の意味(いみ)有り、

  亦(また)無窮の受用(じゅよう)あり。

  簡約ー他人の偽りを受けても、馬鹿にされても、知らぬふりをする、

     その態度に極まりなき意味がある。


6.人を害するの心は有るべからず。人を防ぐの心は無かるべからず。

  これ慮(おもんばか)るに疎(うと)きを戒(いまし)むるなり。

  寧(むし)ろ人の欺(あざむ)きを受くるも人の詐(いつわり)

  を逆(さか)うる毋(なか)れ
   
  これ察(さつ)に傷(やぶ)るるを警(いまし)むるなり

  二語、並びに存(ぞん)せば清明(せいめい)にして

  渾厚(こんこう)ならん


 簡約ー人を害する心を持ってはならない、人からの害を防ぐ心を持つ
  必要がある。お人よしであってはならない
  聡明過ぎて、人の偽りを見破りこれに対して備えをしてはならない。


 察ー推察    渾 厚ー徳が厚い

 注記)
 簡約はヒント的に解釈しています、もし素読を繰り返しこの簡約は違う
 と判断する場合は貴方の解釈を正としてください。
 論語においても本により、全く違う解釈をしている場合があります、漢文
 から時代、個人によって解釈が、体得が幅のある受け取り方があること
 が魅力のひとつです。一つの解釈にとらわれないようにして、漢文の妙味
 観じてください。


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