世渡りと生きがいNO71〜NO75
目次 D
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************世渡りと生きがい〔素読の行)vol 71*****
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[1]古典言行録-身正しければ、
[2]古典読み下し文-悪は陰を忌み、善は陽を忌む。
[3]古典漢文- 悪忌陰。善忌陽。
[4]陰陽(易経)思考法- 田中前外務大臣
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[1]古典言行録
身正しければ、影の斜めなるを怕(おそ)れず。
身正不怕影児斜。( 俗諺 )
簡訳:真の身体が傾いていなければ、
影が斜めになっていても恐れない。
[2]古典読み下し文
菜根譚
悪は陰(いん)を忌(い)み、善は陽(よう)を忌(い)む。
故(ゆえ)に悪の顕(あら)われたる者(もの)は
禍(わざわい)浅くして、隠れたる者は禍(わざわい)深し。
善の顕(あら)われたる者は功(こう)、小にして、
隠れたる者は功、大なり。
語釈: 忌み: 嫌う
陰陽: 悪:悪事−陰性 陰:かげ ー陰性
善:善事−陽性 陽:日なたー陽性
顕われるー陽性 禍:陰性
隠れる:陰性
〇 同性は互いに嫌い反発する、異性は引き付け合う。
解釈:悪事は陰に隠れていることを嫌い、善事は陽に表れることを
嫌うものである。
従い悪事でも表面に表れて誰の目にも触れるものであれば
その禍は小さく、隠れているものは禍は大きくなる。
善事では人の目に触れる程のものは功は小さく、隠れていて
人の目に付かないものは大功があるのである。
[3]古典漢文
菜根譚
悪忌陰。善忌陽。
故悪之顕者禍浅。
而隠者禍深。
善之顕者功小。
而隠者功大。
[4] 陰陽(易経)思考法-田中前外務大臣
最近政治の話題は小泉内閣の3割の支持率低下したことを報道している、
この話題の中心は田中真紀子前外務大臣であろう。
この田中前外務大臣の位置を確認しておこう。
田中真紀子代議士の支持率の
高い基は理想主義にあるよう
に思う。 この理想を掲げて衣
着せずに他を批判することが
国民の支持率を獲得している。
田中前外務大臣はこの理想、善行を規範に他の政治家、外務省の行状
を表面化して批判し、理想に修正しょうと国会及び報道関係を通して伝
えていたが今回外務省の上層部と鈴木宗雄氏と衝突して外務大臣を更
迭されてしまった。
田中真紀子氏の言動はー陽
外務省の次官の言動 ー陽
鈴木宗雄氏の言動 ー陽
田中真紀子前外務大臣は同じ陽性からの攻撃には弱点を持っている。
そして自らの理想を実現するための人を動かす能力に欠けたことが
更迭の基であろう。
部下を公の面前で怒鳴り散らす叱り方は下手な人の動かし方であり、こ
の反発が大臣の秘密言動が他に漏れる事が反動として出てきたと見る
べきでしょう。
国民の支持は国民の理想を実現することを期待していた田中真紀子氏
であったが統率力の不足と外務省内部を重視して世界外交を軽視する
言動が孤立主義となり協調関係を無視する形となってしまった。
川口順子(よりこ)外務大臣は陰性の人であり、外交を主に実践する実
務家であろう。
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************世渡りと生きがい〔素読の行)vol 72******
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[1]古典言行録-軽諾者必寡信
[2]古典読み下し文-上下一日に百戦すと。
[3]古典漢文-上下一日百戦
[4]陰陽(易経)思考法- 陽の人は攻勢に弱い。
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[1]古典言行録
軽諾(けいだく)は必(かなら)ず信(しん)寡(すくな)し
軽諾者必寡信 老子
簡訳: 軽々しく約束する者は信用がなくす元となる。
[2]古典読み下し文
韓非子
上下一日に百戦(ひゃくせん)すと。
下はその私(し)を匿(かく)し、
もって其の上を試(ため)し、
上は度量(どりょう)を操(と)り、
以(もっ)て其の下を割(さ)く。
簡訳: 上下の関係は一日百戦するほど激しいものだ。
下は私心を隠しその上司を追い落とそうとするし
上は権力、地位に任せて下を打ち下そうとする。
[3]古典漢文
韓非子
上下一日百戦。
下匿其私。
用試其上、
上操度量、
以割其下。
[4] 陰陽(易経)思考法ー陽の人は攻勢に弱い。
縦軸-孤立→協調主義 横軸ー:理想→現実主義
前後軸:ー利権主義-国税を小→大
縦軸と横軸の交点に手前から奥に利権主義の軸があり、国税を小→大
現在の構造改革の主題は国税の使途をいかに小さくするかである。
小泉純一郎内閣の支持率が下がった主因の田中真紀子議員ー更迭の
根本原因は真紀子議員自身が陽を見過ぎて陰の見方、対処ができ得な
かった事に起因している。
一部分を見過ぎて全体を見ず 、外務大臣の仕事ができ得なかった事に
起因している。
国民から人気のある資質であったが攻め、陽は強いが陰、防御が不得手
であったようである。 理想主義が大臣としては孤立主義となり 衣着せず
にずばりと発言することが人気の基であったが其の長所が大 臣という
要職となったとき外交秘密事項まで吐露して墓穴を掘ることが他に影響を
与え、陽過ぎて陰が生じて其の積み重ねが今回の更迭につながった。
今後の波紋がどこで収拾されるのであろうか。
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***********世渡りと生きがい〔素読の行)vol 73**********
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[1]古典言行録-鹿を指して馬と為す。
[2]古典読み下し文-古の人、目は自らを見るに短なり、
[3]古典漢文-古之人、目短於自見、
[4]陰陽(易経)思考法- 陽を小さく陰を大きくする。
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[1]古典言行録
鹿を指(さ)して馬と為(な)す。 (十八史略)
指鹿為馬。
簡訳:
秦二世皇帝の胡亥(こがい)に宦官(かんがん)丞相(じょうしょう)
ー趙高が”馬で御座います”と鹿を贈った。その時、趙高は臣下で自ら
に逆らい鹿と答えた者をすべて処刑した。
その後趙高に逆らう者が後を絶ちその後秦の崩壊を早め滅びていった。
[2]古典読み下し文
韓非子
古(いにしえ)の人、目は自らを見るに短(たん)なり、
故に鏡をもって面(めん)を観(み)、
智(ち)は自ら知るに短(たん)なり、
故(ゆえ)に道をもって己(おのれ)を正(ただ)す。
語釈 短なり: 難しい、できない、
面 : 顔
[3]古典漢文
韓非子
古之人、目短於自見、
故以鏡観面、
智短於自知、
故以道正己。
[4] 陰陽(易経)思考法−陽を小さく陰を大きくする。
最近テレビで政治討論を見ることに興味をもって見る方が増えてい
て視聴率も昼間にもかかわらず14%の高視聴率をあげている。
ここで其の議論を聞いているとすさまじい言葉が聞かれる、野党の質
問はどんな言葉づかいも許されるのかと思われる汚い、乱暴な言葉が
飛び交う。 やくざが喧嘩しているような、同等のはしたない争論が
繰り返されている。
やくざ映画を見るのと同じ感覚で国民は見ているのだろうか、外務省
の秘密文書がなぜ簡単に議員が持って質問しているのだろうかも気
になる、簡単に手に入るのであれば公開文書ではないのか。
議論の中心は賄賂と政治献金の問題である、江戸時代に5%の武士の
生活のために農民の出来高の50%が搾取されていた。
今も最高税を70%以上も収奪され数%の上層部に権限を委譲してその
配分を流す方法を権力を駆使して大企業、銀行に流通させている。
其の権力で金を搾取して政治献金としている、与党であれ、野党であれ
その方法が違うだけで大同小異である。
理想国家の構造改革の中心は国民から徴収する税金を粗利の平均
20%以下にして国家予算80兆円を40兆円以下にして上層部の権限を
少なくすることであろう。
陽に資金を引き上げて其の配分を陰に配分する今の制度では陽に金
が滞留して陽に配分していくだけで終了となっている。
陽に引き上げる税金を小さくして陰の中での金の流通を活発にする
ことが景気を浮上させ、陽の人達の欲得の問題を最小限にする方法
であろう。(続く)
次回ー パーキンソンの法則ー固定費と予算
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***********世渡りと生きがい〔素読の行)vol 74**********
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[1]古典言行録-人其の銅臭を嫌うのみ。
[2]古典読み下し文-勝を好む者は必ず争い、
[3]古典漢文-好 勝者必争、
[4]陰陽(易経)思考法-パーキンソンの法則と固定費と予算
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[1]古典言行録
人(ひと)其(そ)の銅臭(どうしゅう)を嫌(きら)うのみ。
人嫌其銅臭耳。 (十八史略)
簡訳: 世間の人は金銭欲が強く、銭臭さを嫌っている。
[2]古典読み下し文
省心録(せいしんろく) ー 北宋の林逋(りんぽ)
勝(しょう)を好(この)む者は必ず争い、
勇(ゆう)を貪(むさぼ)る者は必ず辱(はずかし)めらる。
[3]古典漢文
省心録 ー 北宋 林逋
好 勝者必争、
貪 勇者必辱。
[4] 陰陽(易経)思考法−パーキンソンの法則と固定費と予算
パーキンソンの法則
第一法則
組織は一度成立すると、仕事の有無、大小とは関係なく肥大化する
第二法則
政府の組織というものはお金は入っただけ、必ず使い切る。
個人及び一般会社はいかに固定費を低くして利益をあげるかに努力し
て仕事をしている。 国、県、市の公官庁省は仕事の有るか無いかは関
係無しに組織は肥大化して予算は莫大となり其の予算は必ず使い切る
省庁が善としている。
その常識は世間から見ると非常識であり其の非常識が罷り通りその莫
大な税から国の大動脈である金融関係、大建設関係、大医療関係、何
に使われているか不明の海外援助に流され毛細血管である民間には
余り流れてこない国の体制となっている。
国を身体と譬えると動脈には多くの血が流れ、表面である肌や手足の
毛細血管には血液が流さないで大いに動けと言っているに等しい。
この予算を必ず使い切る習性を持った人間が天下りして民間の会社に
上層部として入れば必ず悪影響を及ぼすことが必定であり倒産の陰に
は必ずこの無能な秀才知識人が見え隠れしている。
その代表的職種が金融関係でありこの無能秀才人が動脈から毛細血管
に血を止めている人種である。
考えてみると多くの人から借金をして少数の他人に貸す職業で余剰金
のある人には定期預金をねだり、定期預金がある人には金を借りてく
れとしつっこく頼み込むだけの仕事が金融業と心得ていて”雨が降って
傘を持っている人には傘を喜んで貸し、傘を持たない人間には全く
見向きもしない職業こそ銀行である。
マキャベリーの言葉に”落ちぶれた友人は捨てよ”とある、落ちぶれた銀
行は見捨てるという戦略を国より突きつけられている。
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***********世渡りと生きがい〔素読の行)vol 75**********
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[1]古典言行録-孔子の面前で孝経を売る。
[2]古典読み下し文-天下は国の本なり。
[3]古典漢文- 天下者国之本也。
[4]陰陽(易経)思考法-ワールドカップの海外選手団
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[1]古典言行録
孔子の面前(めんぜん)で孝経(こうきょう)を売る。俗 諺
孔子面前売孝経。
訳:孔子の前で、孔子が説いた本、孝経を売る。
その道の秀れた人の前で下手な技量を見せびらかすこと。
[2]古典読み下し文
管 子
天下は国の本(もと)なり。
国は卿(きょう)の本なり。
卿(きょう)は家の本なり。
家は人の本なり。
人は身(み)の本なり。
身(み)は治(ち)の本なり。
簡訳: 世の中を平和に治めるには各人のその身を修めることが
国家の基である。
古典大學にも同じ記述があり、同様のことを反対から説いている。
大學では
其の国を治めんと欲する者は先ずその家を齊ふ。
其の家を齊へんと欲する者は其の身を脩む。- - - -
[3]古典漢文
管 子
天下者国之本也。
国者卿之本也。
卿者家之本也。
家者人之本也。
人者身之本也。
身者治之本也。
[4] 陰陽(易経)思考法−ワールドカップの海外選手団
今年ワールドカップが開かれるがサッカーフアンにとっては楽しい
行事であろう。 地方の市やホテルではサッカーチームを宿泊させ
市の発展の起爆剤にしょうと躍起となっている。
世界の名選手を泊めようと市やホテルが一体になって激しい競争争
奪戦が繰り広げられて一段落がついて各国の選手の宿泊場所が決定
したようにみえる。
その実態は宿泊費食事料一切無料で我々国の名選手を滞在させて
あげるから30万ドルをホテル側に要求する強硬な国があると聞 いて
いる。 この交渉には各国交渉の専門職業人が地方行政、ホテル
の利用を躍起に求める弱みに付け込みホテル施設を選手団希望
の注文通りの改装を求められ、大金を投じて施設改善をして契約した
行政、ホテルが大部分である。 これからさらに専門交渉人の術中に
はまり選手のわがまま、国の習慣の違いから滞在期間の必要な一切
のものをホテル側に無償要求して選手の持ち帰りのおみやげまで地
方の行政やホテルが負担するところも出てくるように思う。
しかし宿泊といっても仮契約であり、各国の職業交渉人は他のホテ
ルと極秘裏に話し合い宿泊当日になってキャンセルし、契約条件の
良い他のホテルに宿泊する海外選手団が突然表れることは充分考
えられます。
日本の道徳観念的常識論の甘さを突いて地方から多くの資金が海外に
流出していくのが数十日後に迫っています。
国家、日本の金融界がザルから金がこぼれるように海外に流出して
いる光景を地方の行政からも資金がこぼれていく筋書きが演じられるの
であります。
上記の管子の言葉の
「 国は卿の本なり」 国も地方も同じで一体であります。
西洋流の専門交渉人の卓越した話術、策略により日本の道徳、社会
通念を規範とした地方行政、ホテル側の大金が海外に散財していくのであ
ります。
表面的正義だけで信頼し、求めている国家行政、地方行政の末路であります。
本を正せば、我々個人個人の身を治めていない証しであります。
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